仮想通貨の勢いは留まるところを知らず、今年5月にほとんどの通貨が大暴落したが夏になってまた上昇してきている。市場が好調のため新しく仮想通貨トレードを始めたいと考える人はまだまだ多いので、仮想通貨トレードの初心者が知っておいたほうが良い点をまとめてみた。
◆株などと同じ要領で始められる
仮想通貨トレードを始めることは簡単で、仮想通貨取引所に口座を開き入金すればすぐにトレードが始められる。株トレードは証券口座、FXトレードはFX口座を開くことで始められるが、仮想通貨も基本的には同じだ。
始める前に知っておいたほうがいい点として、仮想通貨の基本的な仕組み、成行・指値・逆指値といった注文の違い、チャートの見方などがある。特にビットコインやイーサリアムなど主要な通貨について、仕組みを知っておくといい。
さらにブロックチェーン、ハードフォーク、マイニング、ステーキングなど仮想通貨の専門用語も調べて理解しておけば、仮想通貨のトレードをするにあたり役に立つ。
◆CFDも選択肢の1つ
しかし仮想通貨取引所に口座を開かなくても仮想通貨トレードは始められる。それは仮想通貨CFDでトレードを行う方法だ。CFDとは「差金決済取引」という意味で、原資産となる別の金融商品とほぼ同じ動きをするように設計されている。
CFDは原資産によって株CFD、為替CFDなどいろいろあるが、今では仮想通貨CFDも登場している。仮想通貨CFDのトレードなら、FX業者で仮想通貨トレードをすることも可能になる。
◆CFDのメリットは多い
仮想通貨CFDはまだ日本ではそれほど広まっていないものの、仮想通貨自体のトレードに比べるとメリットは多い。最大のメリットと言えるのは、仮想通貨のようにハッキングされて流出する心配がないこと。
仮想通貨のハッキングによる流出事件は国内外で常に発生している。日本で最大の事件は、2018年1月にコインチェックで起こった約600億円分のネム流出事件だった。CFDは仮想通貨の実物を保有するわけではないので、このような事件の心配はない。
また仮想通貨CFDはレバレッジ取引もできる。レバレッジ取引とは、FXのように手持ち資金を証拠金として使うことで、それ以上の金額で売買ができること。ハイリターンを狙いたい場合にはレバレッジ取引ができる点は大きい。
株やFXの場合、CFDだと得た利益にかかる税金が総合課税で住民税を合わせて最大55%の税率になる。株・FXの原資産取引の方は申告分離課税で一律20%なのでこの違いは大きい。しかし仮想通貨は申告分離課税が適用されないので、CFDで取引をしても同じ総合課税で税率は変わらない。
◆リスク管理もしっかりと
トレードはリターンも得られる一方、損失が出るリスクもあることを忘れてはならない。トレードは失ってもいい余剰資金ですることと、必要なら損切りをすることなどリスク管理もしっかり覚えてから始めるようにしよう。
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Alt text:仮想通貨トレードは現物とCFDという2つの選択肢がある。